「体育会学生の就活は有利って本当?」
「体育会学生が就活を成功させるためにはどうすればいい?」
このように悩まれていませんか?
結論、体育会学生は就活に有利です。
実際、私自身もただの体育会学生だった大学3年時に、上場企業を含む5社から内定をもらいました。同期の就活状況を見ても、有利に進められているケースが多いと感じます。
とはいえ、体育会学生であっても全ての企業に合格できるわけではありません。
そこで本記事では、体育会学生が就活で有利な理由や評価されやすい業界などを詳しく解説します。また、記事の後半では体育会学生の就活の進め方についても紹介するのでぜひ最後までお読みください。
体育会は就活で有利|主な理由を4つ紹介

前述の通り、体育会学生は一般の学生と比較すると就活を有利に進められる傾向があります。主な理由は以下の通りです。
1.成果を数値で示しやすい 2.ストレス耐性が強い 3.OBとの繋がりから入社の機会がある 4.第一印象が良い |
それぞれの理由について確認していきましょう。
1.成果を数値で示しやすい
体育会学生は、大会成績や努力の過程を数値で示せるため、就活で有利です。
例えば「全国大会◯位」「関東リーグ◯位など」一定の成績や出場歴があれば評価されるケースもあります。
大きな結果を残せていなくても問題ありません。「BチームからAチームに上がって試合に出場した」などの努力の過程でも十分評価されます。
企業の人事担当者は、結果を残したことよりも、困難にどう向き合ったかを重視する場合が多いです。そのため、「どんな目標に向かって」「何に取り組んだのか」を言語化できると特に評価されやすくなります。
2.ストレス耐性が強い
体育会学生は、ストレス耐性が強い傾向があるため、就活でも有利になります。
どんなに優秀な人材でも、すぐに辞めてしまいそうな雰囲気があれば採用担当者には、評価されません。
厚生労働省「新規学卒者の離職状況」によると、令和5年3月卒業の入社1年後の離職は、10.9 %となっています。3年目になるとおよそ3人に1人は辞めるデータが示されています。
このような状況からも、採用側からすると「辞めない」ことも重要な評価指標のひとつと言えるでしょう。特に、業務量が多い業界や仕事柄ストレスがかかりやすい業界の場合は重視される傾向があります。
3.OB・OGとの繋がりがある
体育会学生は、OB・OGとの繋がりがあることで、就活を有利に進めやすくなります。
具体的理由は以下の通りです。
・実際の仕事内容や企業風土をリアルに把握できる ・OB・OGからの推薦や紹介が得られる ・面接対策など具体的なアドバイスが受けられる |
実際に、筆者もOBの紹介で、親身に寄り添ってくれるエージェントに出会い、就活をスムーズに進められた経験があります。
また「××大学の◻︎部から毎年◯人入社」といった、体育会単位で推薦枠を設けている企業も少なくありません。「何から始めればいいかわからない」といった状態なら、まずは体育会のOB・OGに相談してみることをおすすめします。
4.第一印象が良い
体育会学生は、面接時の第一印象で好感を持たれやすく、就活でプラスに作用する傾向があります。
「面接は第一印象で決まる」といっても過言ではありません。実際に、筆者が面接を通過した際のフィードバックで「第一印象で合格だったよ」と言われた経験もあります。
特に面接重視のベンチャー・メガベンチャー企業では、第一印象の良くすることが選考を有利に進めるポイントです。
とはいえ、体育会学生全員の第一印象が良いわけではないため、「大きな声での挨拶」や「笑顔」は忘れないようにしましょう。
体育会就活生なら狙い目!評価されやすい業界5選

ここまで、体育会学生が就活を有利に進められる理由について詳しく解説してきました。ここからは、特に体育会学生が評価されやすい業界を紹介していきます。
1.不動産 2.広告 3.商社 4.メーカー金融 |
1.不動産
不動産業界の中でも「不動販売」「不動産仲介」の営業職は、特に体育会学生が優遇されやすい傾向があります。なぜなら、身体的精神的なストレスがかかりやすい職種だからです。
訪問営業やテレアポなどの身体的な負荷だけではなく、ノルマ未達成による精神的な負荷もかかります。体育会学生なら、部活で培ってきた目的達成能力とプレッシャーに耐える忍耐力を兼ね備えています。
不動産営業はインセンティブが発生するケースが多いため、青天井に稼ぎたい体育会学生にはおすすめです。
2.広告
広告業界は、業務時間が長く、体力が求められる仕事のため体育会学生が優遇されやすい業界にあたります。
リクルートエージェントによると広告業界は、業界別の平均残業時間ランキング4位で、月の平均残業時間は16.4時間です。
サイバーエージェントを例に挙げると、みなし残業時間として80時間が設定されており、月20日働くとすると1日当たり4時間弱の残業になります。みなし残業とは、実際の残業時間に関わらず既にその残業時間分の給与が含まれている制度のことです。
このように労働時間が長く感じられるため、体力的にしんどくなる方も一定数いると考えられます。
また、広告は部署を超えてクリエイティブを発揮する仕事内容も多く、周りを巻き込む力を求められます。
そのため、リーダーシップを発揮した経験がある方は、アピール材料になりやすいでしょう。
3.商社
体育会学生が商社で評価される主な理由は以下の3つです。
・ハードな交渉力が求められるから ・高いコミュニケーション能力とフットワークが必要だから ・環境変化に強い適応力が不可欠だから |
交渉に必要な忍耐力とフットワークの軽さは、体育会学生の強みでもあります。体育会学生の場合、これまで培ったやり切る力と体力があるため、商社とマッチする人材が多いです。
また、商社では若いうちから海外駐在の可能性もあるため、高い適応力も欠かせません。
なお、商社は「総合商社」と「専門商社」に分かれています。
総合商社はレベルが高く、体育会経験だけでの入社は容易ではありませんが、専門商社なら大学ランクを問わず体育会の実績で十分狙えます。
4.メーカー
メーカーにおいては、強く評価されるポイントは低いものの、体育会就活生との接点が多いため、すんなり内定まで進むケースも見られます。
実際に、体育会就活イベントには多くのメーカーが登壇している印象でした。特に、スポーツメーカーや飲料メーカーなどは、体育会との接点があるため採用に結びつきやすいと考えられます。
例えば、「味の素」の場合、スポーツ栄養分野に力を入れており、体育会学生が経験を活かしやすい環境です。
また、アシックスのようなスポーツメーカーも、競技経験や人脈を活かしやすく、体育会出身者が活躍しやすいです。
実際に、OBの方は愛用していたサプリメントへの思い入れを強く伝えたことで、入社に至ったという話もあります。
このように、愛着のあるスポーツ必需品がある体育会学生は、アピールポイントとしても使えます。
5.金融
金融業界の中でも特に証券や銀行、保険などの営業職では、体育会学生が有利になりやすいです。
その理由は、厳しいノルマを設定されがちだからです。加えて、金融業界では法人・個人の資産を預かる仕事なため信頼関係構築能力も重視されます。
訪問や紹介などを通じて、1から関係を築き「この人なら安心できる」と信頼してもらわなければなりません。
体育会学生なら目標達成能力に加えて、礼節が身についている可能性が高いため、信頼性を担保できます。時には「人懐っこさ」が生きる場面もあるでしょう。
体育会の就活はいつから始めるべき?スケジュールを確認しよう

引用:キャリチャン
体育会の就活は、大学3年の春頃から就活を始めることが理想的です。年々就活が早期化しているため、周りがまだ動いていなくても、自己分析や業界研究を進めるべきです。
夏のインターンシップは参加必須ではないものの、業界・企業研究を進める最適な機会です。選考につながるケースもあるため、気になる企業がある場合には参加しましょう。
秋から冬にかけては、面接の機会を増やしておくことで、本選考でも緊張せずに実力を発揮しやすくなります。
大学3年次にいくつか内定をもらっておくと、精神的にも楽に本選考に臨めます。
体育会が就活を有利に進める方法

ここからは、体育会学生が就活を有利に進める方法を3つ紹介します。
1.OB・OG訪問をする 2.スポーツ経験を自己分析に落とし込む 3.体育会系の就活サービスを利用する |
1.OB・OG訪問をする
体育学生が就活を有利にするためには、OB・OG訪問をして一時情報を取りに行くことをおすすめします。業界・企業で働く方の声を聞くことで、より鮮明に働き方のイメージを深めることが可能です。
業界が絞れてからOB・OG訪問するのも有効ですが、就活初期段階で訪問しておくと、思わぬ紹介につながるケースもあります。
実際に、筆者もOB訪問をして、企業の人事に繋げていただいた経験があります。
とはいえ、「何を聞けばいいかわからない」と思われる方も多いでしょう。「業務内容」や「働き方」など聞きたいことを素直に聞けば問題ありません。
初めは、仲良かった先輩から話を聞くだけでも十分です。まずは足を動かして、たくさんの方と話す機会を設けましょう。
2.スポーツ経験をガクチカに落とし込む
これまでの実績や経験を面接で語れるようにしましょう。面接でよく聞かれる質問は、主に次の4つです。
・体育会でどんな役割を果たしたか ・どんな課題解決をしたか(困難をどう乗り越えたか) ・成功・失敗した要因は何で、どんな工夫をしたか ・企業でどのように発揮できるのか |
体育会での経験を「ガクチカ」として取り上げると、聞かれる内容は毎回あまり変わりません。質問の言い回しは違っても、結局答える内容は同じです。
また「なぜそれに取り組んだのか」「どうして達成できたのか」といったWhyを問われる機会も多いため、自分の価値観や強みと合わせて語れるようにしましょう。
3.体育会系の就活サービスを利用する
体育会学生に特化した就活サービスがあるので、まずはいくつか登録しましょう。
体育会就活エージェントを利用すると、さまざまな就活イベントに参加できます。体育会学生限定の優遇もあるため、いくつか登録しておくことがおすすめです。
また、エージェントを利用すると体育会出身の方がマンツーマンで自己分析・面接・書類添削などをサポートしてくれます。
ただし、エージェントには当たり外れがあるため、何人かと相談できるように最低3つは
登録しておきましょう。
体育会向けの就活エージェント5選

最後に、体育会向けの就活エージェントを5つ紹介します。実際に筆者が利用してみて良かった企業、同期の評判が良かった企業を選出しました。
それぞれの、ポイントや利用の仕方もまとめましたのでぜひご覧ください。
1.CRIACAO/クリアソン 2.スポーツフォースタレント(旧アスリートエージェント) 3.スポナビ 4.アスプラ 5.Zeal |
1.CRIACAO/クリアソン

会社名 | 株式会社Criacao |
特徴 | ・体育会の活動に生かせるチームビルディングも学べる ・自己分析に徹底的に向き合う・有名企業とクリアソンのコラボイベントも開催 |
サイトURL | https://criacao.co.jp |
クリアソンは、JFL(サッカーJリーグ4部に該当するリーグ)に所属するサッカーチームの運営元です。クラブ運営の他にキャリア事業・イベント事業なども手がけています。
クリアソンをおすすめする理由は、筆者が利用したエージェントの中で最も活用していたからです。他の就活サービスと違う点は以下の2つです。
・人脈が広い ・自己分析に徹底的に向き合ってくれる |
クリアソンと有名企業のコラボイベントが定期的に開催されており、たくさんの方とお話しさせていただく機会を得られました。また、「この企業に知り合いの方いますか?」と聞いてみたところ、すぐに連絡をとってもらい、面談の機会を設けてもらったこともあります。
就活だけではなく、体育会のチームビルディングなども学べるため、リーダーや幹部などには特におすすめのエージェントです。
2.アスリートエージェント

引用:アスリートエージェント
会社名 | 株式会社アーシャルデザイン |
特徴 | ・アスリート、体育会学生に特化 ・入社後定着率99% |
サイトURL | https://www.a-cial.com/aa/ |
アスリートエージェントは、アスリート・体育会学生に特化した就職支援サービスです。
本記事で紹介する中で、唯一利用歴のないエージェントですが、利用した同期の声がかなり良かったので紹介させていただきます。同期の声や口コミ、評判などからアスリートエージェントの強みを以下にまとめました。
・エージェントとしてだけでなく、自ら検索できる機能がある ・何もわからないところから始められる ・自己分析〜内定後サポートまで充実している |
同期の意見や口コミを見ても、0からロードマップを引いてもらえるには、ありがたいと感じている方が多いようです。入職後内定率も脅威の99%(アスリートエージェント調べ)を記録しており、体育会との相性の良さが伺えます。
「何から始めたらいいかわからない」という方におすすめのエージェントです。
3.スポナビ

引用:スポナビ
会社名 | 株式会社スポーツフィールド |
特徴 | ・体育会限定イベントが豊富 ・大手からベンチャーまで幅広い求人を紹介 |
サイトURL | https://agent.sponavi.com |
スポナビは、オンライン・オフライン問わずイベントが多い体育会専門の就活サービスです。都市部だけではなく、地方でも体育会限定イベントが開催されています。
筆者もスポナビのイベントへの参加経験があります。イベントでは有名企業がブースを出店しており、さまざまな企業の説明を聞けました。
イベント出席者限定の選考ルートもかなり多かったため、イベントには数回参加してみることをおすすめします。豊富な求人を見たい方は、登録しておきましょう。
4.アスプラ

引用:アスプラ
会社名 | 株式会社アスプラ |
特徴 | ・体育会限定イベントが豊富 ・特別選考ルート有り |
サイトURL | https://asupura.com |
アスプラとスポナビの特徴はかなり似ており、イベント規模や求人数に大きな差はありません。なかった印象です。ただし、アスプラの方が特別選考ルートが豊富なため、求人情報や特別選考の案内を受ける目的で利用するには有効です。
エージェントとして利用するよりも、求人情報の収集やまずは内定をもらうための特別選考
ルートを利用したい方におすすめです。
5.Zeal

引用:Zeal
会社名 | 株式会社ジールコミュニケーションズ |
特徴 | ・自己分析〜内定後のサポートが手厚い・小規模のイベントが豊富 |
サイトURL | https://zeal-shushoku-agent.com |
Zealはアスリートエージェント・スポナビ・アスプラと比較すると、紹介していただいた求人は、中小企業が多い印象でした。
6〜10企業程度の就活イベントが多く、採用に力を入れている企業様と綿密なお話をしたことを覚えています。実際に、イベント後に社長面接までスムーズに進み、内定獲得までイベントから2週間程度でした。
筆者は、Zeal経由で内定は決めなかったものの、エージェントの方は結果を一緒に喜んでくれていました。内定後も体育会の相談に乗ってもらったこともあるため、信頼できるエージェントです。
中小企業を探している方や企業の人事担当者と密な話をしたい方におすすめします。
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